LIVEレポート「ROCK IN JAPAN FES. 2017 1日目(2017年8月5日) 」
かなり遅くなってしまいましたが...
「ROCK IN JAPAN FES. 2017」LIVEレポートします!
当フェスは2014年より4日間開催となっており、今年の来場者数は4日間で計27万4000人にものぼるそうな...ざっくり計算で「一日券13,000円×動員数27万4000人」してみると、単純売上予測は35億!
人数・金額ともにこのフェスがいかに異常な大きさなのかよくわかります…
さて、今回は4日間全日程にたった一人で参加。
決して、ライブに一緒に行ってくれる友達がいないわけではない、この前もBillboardで友達とShaggy見たし、サマソニは友達カップルと合流したし...たまたま…たまたまです…
とにかく、たった一人で4日間、会場を縦横無尽に歩き回り、上野の格安カプセルホテルを根城に、東京と茨城の片道2時間を鈍行で往復しました...さびしい…凄く当たり前だけれど、フェスは必ず友達と行った方がいいです…
まず現場で感じたフェス全体の印象を。
邦楽フェスという事もありお客さんは日本人ばかり、外国の方はほとんど見かけません。年齢は20~30代が一番多い印象です。
初日の会場到着前から、別年度に開催された「ROCK IN JAPAN FES.」の公式グッズを身に着けている人が非常に多かった、リピーターの多さがここからうかがえました。
会場のインフラや交通アクセスは申し分なし、お客さんもフェス慣れしている人が多い様子、全日程通して目立ったトラブルや混乱もなく、皆が快適そうに過ごしていました。
それでは以下、LIVEレポートです。
【1日目】
「LIVEスタートから終演まで見たアクト」
11:50 Dragon Ash (Grass Stage)
13:10 Suchmos (Grass Stage)
14:40 Creepy Nuts (Wing Stage)
15:45 ZAZEN BOYS (Sound Of Forest)
17:30 tofubeats (Buzz Stage)
18:15 岡崎体育 (Lake Stage)
以上の6組
「 チラ見したアクト」
以上の3組
「見たかったけど全く見れなかったアクト」
B'z
ビッケブランカ
打首獄門同好会
Nulbarich
The Songbards
この8組はチラッとでも見たかったなー、参加初日という事もあり、最寄り駅からのバス待ちやステージ間移動の時間配分をミスってしまったのが悔しい!
「この1日で多く見かけたグッズ」
Suchmosのフェイスタオル・バスタオル
マキシマムザホルモンのTシャツ
Pizza Of DeathのTシャツ
まずは1日目のベストアクト「岡崎体育」
「MUSIC VIDEO」という「予算6万円で2300万再生」という衝撃のPVを作り出し、昨年の第20回文化庁メディア芸術祭「新人賞」を受賞。
6月リリースの新作アルバム「XXL」では、「感情のピクセル」という「①メタルコア調の楽曲に、②エモ系パンクいじりの歌詞と③けものフレンズいじりの歌詞をブレンドする」という荒業をやってのけ、生粋のエンターテイナーぶりとその才能を証明して見せた、大注目のアーティストです。
そんな彼がどんなLIVEを見せてくれるのか…今回の初参戦が世間的に話題となっているB’zという大トリを置いても、どうしても体験してみたくて...B’zの真裏のLake Stageで堪能してきました!
セットリストは以下の通り↓
岡崎体育│ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 クイックレポート
結果!
LIVEを見る前よりも、更に彼の事が好きになってしまいました!
星野源もラジオで同様の内容を語っていましたが、この人「音楽自体」と「楽曲のモチーフ」に対する誠実さが他のアーティストと比べても群を抜いて強いです!
楽曲はもちろん、MCや動きまで含めて、計算され尽くしてます。行き当たりばったりで反応をうかがう部分は一切ありません。「こう行動するとリスナーに理解しやすい」「この音楽はこういう風に使うと効果的だ」「ここでこういう合いの手を貰うと盛り上がる」「このモチーフに対してリスナーの多くはこう考えている」等々...一つ一つの要素に誠実に向き合い、練りに練った作戦と演出でリスナーをしっかり楽しませてくれます。
「大トリのB’zの真裏の出番」というヒエラルキー(前回の随筆で書いたやつです)をフル活用し、大トリの真裏の自分を選んでくれたお客さんの気持ちを汲み取りつつ、その気持ちへの感謝もしっかり込めた、この日だけのオリジナル曲「B’zの裏はキツい」。
モッシュ・ダイブ禁止の本フェスにおいて、どうやったらお客さんの一体感を生み出せるのか、考えに考えた末でのギミック「Walk Of Death」。(Lamb Of GodのLIVEで有名なWall Of Deathを安全に歩いて行うという代物、文書化するとつまらないけど、現場で見たその光景はシュールで、かつMCの盛り上げもありとても楽しかった!)。
他にも例を挙げればきりがないですが、「自分の音楽で楽しんでもらいたい」という気持ちが、どのパフォーマンスからもひしひしと伝わってきました。
残念ながら今回はアンコールを実施せずに終了。それでも、鳴りやまぬ観客からのアンコール要請に対し、再度Stageへ登場して挨拶をしてくれた彼。
その際の事、「アンコールは運営の関係上今回はありません」という弁明と共に、冗談交じりに言っていた「さいたまスーパーアリーナでLIVEやるまで業界の人とは仲良くやっていきたいので、今日は勘弁して下さい」というMCがありました。この言葉が妙に心に残りました。
彼はBasinTechno収録の「Explain」や、自身の紹介動画である「盆地テクノと生きる」でも掲げている通り、「30歳までにさいたまスーパーアリーナで単独LIVEを実現する」という目標を掲げています。
冗談めかしたMCながらも、その表情には目標に向けた情熱が垣間見えた。冗談と熱意、このバランスこそが彼のアーティストとしての最大の魅力なのだなとうなづきつつ、「さいたまスーパーアリーナ絶対見に行こう、それまで岡崎体育を応援し続けよう」としみじみと思ったりしました。来年はGrass Stageで見たいなー!
「鴨川等間隔」 「エクレア」「観察日記」のような、叙情性に満ちた楽曲は今回はいっさいなし。最後まで「笑える楽しいLIVE」に徹していた彼。でも、LIVEの背景に込められた「より多くの人に楽しんでもらって音楽で成功したい!」という誠実な気持ちが見ている側にひしひしと伝わってくる...本当によいLIVEでした。
最後に、セトリには無いですがここで一曲だけ「鴨川等間隔」のPVを、彼の誠実さを少しでも覗いて頂けたら幸いです↓
同日程の他のアーティストについても、順次更新していきます!