Oh! Sweet Nuthin'

音楽を「dig」る楽しさを伝えるブログ

6月のPV(洋楽編) 「Yellow Days - That Easy」「Mura Masa - Blu」「Sheer Mag - Suffer Me」

6月リリースのPVの続き…

 

3つ目はUKの期待のニューカマー Yellow Days - That Easy

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6月28日にリリースしたSingle曲。PVも楽曲もサイケ100%...空間系のエフェクトに白人が歌うねちっこいソウルがからみつく、ありそうでなかったサイケ・ソウル…ポップさもキャッチーさも皆無だけど、なぜかふっと聞きたくなる…そんな不思議な楽曲。

間もなくデビューアルバムをリリース予定のUK在住の彼は、なんとまだ17歳!最近だとOFWGKTAのTyler The Creatorの新作に参加したRex Orange Countyや、少し前だとJames BlakeにThe XXもうそうだけれど、イギリスのアンダーグラウンドの若手達の独創性って凄まじい。現行のシーンの流れと全くリンクしない新しいムーブメントを、ゼロから生み出し、UK独自の流れを作り出してしまう。

現行のシーンはHIP HOPとJAZZがメインでアメリカの音楽にばかり注目が行きがちだけれど、UKのシーンは絶対に見逃せないなー…とそんな事を再認識させられる一曲でした。

 

4つ目もUKの期待のニューカマーが続きます、Mura Masa - Blu

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7月14日にリリースとなった1st アルバム「MURA MASA」収録。BlurのDamon Alburnをフィーチャリングに迎えて制作された、ゆったりとしたBeatが心地よい名曲。Beat Musicはどうしても無機質になりがちだけれど、コーラスパート上手に組み込み、非常に温かみのある一曲に仕上げている。このクオリティでまだ20歳だと...UKの若手の音楽オタクっぷりってホントに凄まじい。

アーティスト名は言うまでもなく日本の名刀「村正」が由来、昨年のFuji Rockでも来日する等、日本との所縁が非常に深い彼。今後日本人アーティストとのコラボが行われる可能性大と睨んでいます。個人的には宇多田ヒカルと組んで欲しいなー。

 

最後はアメリカのロックンロールを!

Sheer Mag - Suffer Me をお届け!

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Pitchforkが現在猛プッシュしているHard Rock バンド。こちらも7月14日リリースのデビューアルバムからの一曲です。Gary Moore期のThin Lizzyみたいな超正統派のRock N Roll をパワフルな女性ボーカルTina Halladayが歌いあげる、このバンドはこの説明が全て!時流と全く関係なく、Vo.の存在感でねじ伏せる!それだけ!

ネットで記事漁るとPunkバンドって紹介あるけど、Punkの枠にとどまらずHard Rock、Southern Rockなんかの影響も色濃く感じられます。しかし、正直音楽性はもう完成しきっている…後はこのスタイルに磨きをかけまくって、2年以内に全米を席巻するようなポピュラー性のあるキラーチューンを作り出せるかどうか、このバンドの今後はその一点が分かれ目になるだろうなー。ラッパーやDJと違ってRockバンド(特に彼らのようにクラシックを演奏するバンド)って「ft.」による改造や話題作りが行いにくい。シーンの移り変わりが激しい現代で彼らのようなバンドは苦戦を強いられると予感します。今後この予感は当たるのか...バンドがどのような展開を見せるのかと共に見守りたいと思います。

 

以上5曲!

今月は以前から話題になっていた新人たちの新作を中心に取り上げてみました。今回紹介した5組のうち新たなムーブメントを生み出すのはどのバンドなのか...頑張ってブログを続けてフォローし続けたいと思います。